そば処いずみや｜そばあい～新庄・もがみそば街道協議会公式ホームページ～

「ワンコインから始まる物語」

いずみやとは、屋号「泉屋」

以前はホテルに勤務していた店主。用度（ようど）という食材の仕入れなどをする業務につき、精肉、鮮魚などの質を学んだ。休みになるとそば屋を食べ歩きそば打ちを趣味で始めた。

地元に戻り、そば屋をしてみたかった店主。調理師免許が必要ないと知った時、「よし、やってみるか」と即決だった。

店主には若い頃に叩き込まれた、食材への知識が豊富にあった。だからとことんこだわった。

次第にこだわるのをやめた。削ぎ落とした結果、見えた答えはシンプルなもの。「やっぱりそばはワンコインを基準に食べられるのが一番いい。」

「全ての食材に旬があるように、そば粉にも旬がある。それを教えてくれる人とのつながりが大事」と店主は言う。

板そばには2種類のつけ汁。醤油のそばつゆと親鳥でダシを取った鳥だし。麺と合わせて4倍楽しむ。

自分で好きなだけおろして食べる、地元産の大蔵わさび。ピリッとした後に甘みが広がる。

そば湯はそば粉とそばを打った時に出る切れ端を入れて作っている。とろみがあり濃厚で旨みと香りが凝縮されたその味は、まさに｢飲むそば｣。

そばが手打ちなら、こだわりのラーメンは足打ち。リズミカルにテンポ良く。クルリクルリと回転させる様は妙技。

一晩寝かせた生地を5cmくらいに切りパスタマシーンで厚さを替え伸ばしていく。

慣れた手つきでスルスルと出てくる麺は、間違いなくラーメンな訳で。

アゴだしが香るスープにコシのある麺がグッと絡む一杯。

こだわるのを辞めた店主がふとこぼす「もう少し工夫がしたいんだ・・・」「ワンコインで腹一杯の満足を」このこだわりからくる味の追求はやめられそうに無いとみた。